REGALのオーダーシューズの中古を購入しました。
人生初の中古革靴となったわけですが、購入するまで「中古の革靴ってどうなんだろう?」って迷っていたのも事実。
結論としては、状態を吟味できて、自分の足に合うのであれば購入をおすすめします。
ただ、これからお話しする注意点の中で1つでも迷う項目があった場合は、手を出さない方が無難だと思いました。
この記事を読むと、こんなことがわかります。
- REGALのオーダーシューズの品質を知りたい
- 中古革靴を選ぶメリット・デメリットを知りたい
- 中古革靴を買って失敗したくない
今回こちらの革靴を購入してみて、REGALのオーダーの品質がすごく高いことがわかりました。
シンプルに革靴のレビュー記事としても楽しんでいただければ嬉しいです。
REGAL「Built to order system」のレビュー
購入したのは定番のストレートチップになります。ビジネスはもちろん、冠婚葬祭まで活躍してくれます。
購入価格はおよそ12,000円でした。
ストレートチップはシンプルでスーツを選ばないため非常に合わせやすく、装飾が少ないのでクリームを使った日頃のお手入れもしやすい点が気に入っています。
まずレビューをまとめるとこちら。
- 革質:とてもしなやか。お値段以上かお金を出す価値はある。
- 履き心地:足全体を包まれる感覚でとても良い。
- サイズ:やや大きめ。普段−0.5cmがおすすめ。
- 縫製・作り:丁寧な作り。縫製も綺麗。
- 紐:安っぽい。スコッチグレインのロウ引き紐に変更した。
- シューツリー・靴袋が付属してくるのでお得。
まず感じたことは、革質がとてもしなやか。
所有している革靴と比べると、「三陽山長」の革質に近いと感じます。
定価「50,600円(税込)〜」は妥当か、もしくは割とお得なんじゃないかなと思います。
サイズは「24」で、us表記だと「6」になります。普段は「24.5」「us6 1/2」がピッタリなので、REGALはやや大きめなことがわかりました。
足囲(ワイズ)は「D」で、こちらも私は普段「E」もしくは「2E」を履いているので、やはりREGALは大きめなのだと感じました。
甲の部分のアップ。幸い深いシワは入っていません。
つま先部分にもシワは入っていません。つま先にシワが入ってしまうのはサイズが合っていない証拠ですが、流石にオーダー品にはシワはありませんでしたね。
シューレース周りにはややシワは見られますが、全体的に傷が少なめなので十分許容範囲だと思いました。
コバの削れもあまりありませんでした。完璧な状態ではありませんが、比較的状態は良さそうです。
ヒール部分のアップ。少々の傷はありますが、この程度の傷であればクリームを使ってのお手入れで隠せるレベル。
トップリフトの摩耗具合はこのくらい。やや削れているようにも見えますが、私は真ん中から削れていくので外側が減っているのは問題ないと判断しました。
縫製は割と綺麗です。ヒールカップはやや小さめか普通くらいに感じます。踵を抜くと「シュポッ」と空気が抜けるくらい足に合っています。
インソール部分は見にくいですがほんの少しだけ黒くなっています。これは前のオーナーが履いた結果、足型がつきインソールが沈み込んだためです。
インソールは注意が必要です。
既に足型がしっかりとついてしまったインソールの場合だと、新しく自分の足型にするのにはかなり時間がかかるか、あるいはもう自分の足にフィットさせるのは難しいです。
インソールの消毒にはアルコール消毒液とこちらのクリーナーを使用しました。
同じく履き口の摩耗具合はきちんと見るべきポイントです。履き口の革が切れていると修理が必要ですし、修理費も安くありません。
履き口は割と綺麗。
前のオーナーの方がそれなりに綺麗に履いてくれたことに感謝です。
この程度の使用感であれば、インソールの修理はかなり先になります。
次にソール部分は割と履き込んでいることがわかりますが、つま先の減りはまだ何とかなるレベル。ステッチの切れも何とか許容範囲。
まだまだ履けそうですし、オールソールをしたとしても、購入価格からすると元は取れます。
純正のシューツリーが付属します。
材質はブナ材。これだけでも最低でも5,000円はしますよね?
サイズは「S」です。状態は非常に良いと思います。
1足ずつ収納可能な袋もついてきます。色はネイビーで、金色で「REGAL」とプリントされています。
最後に箱をご紹介。豪華な箱に入ってきます。
金色の枠があり、しまっておく際に中に何が入っているかわかりやすいです。
私は収納はしないので、何か別のものを入れます。
これだけ付属品が豪華で、肝心の革靴自体の品質も高い、そして自分の足にピッタリ合う革靴が手に入るのであれば、割と定価でも「買い」だなと素直に思いました。
中古革靴を購入することで得られるメリット
中古の革靴を買うことで得られるメリットはこの2点。
- 安く購入できる
- 廃盤品や生産終了モデルが手に入る
安く購入できる
ご存知の通り、中古を購入する1番のメリットは安く購入できるということ。
何でもそうですが、誰かの手に1度でも渡ったものは価格が下がります。
もし状態が良いものがあれば、新品で購入するよりも遥かに安く購入できることが最大のメリットです。
廃盤品や生産終了モデルが手に入る
また、既に生産終了したモデルや高価なブランドの革靴が見つかるのも中古の楽しみの1つ。
特に後者のハイブランド品の場合、新品ではなかなか手が出ない人も多いと思いますので、中古市場が人気となる理由はよくわかります。
中古の革靴を買う際の注意点・チェックする点
私が中古の革靴を買う前に注意すること・チェックした点です。
これらの点を押さえて購入すれば、中古の革靴で失敗するのを避けることができます。
- 状態が良いか
- 修理が必要か、もし必要なら修理してまで履きたいか
- サイズが合っているか
これらの点を自分の中で合格点をあげられるなら、中古品を購入するメリットの方が上回る可能性が高いです。
まず見るのは革靴の状態です。特に見るべきポイントはこちら。
- 履きシワが深くないか(特に甲の部分)
- 全体的に深い傷はないか
- インソールの沈み込みは浅いか
- ソールの摩耗具合はどうか(つま先・踵のトップリフト)
- 履き口に破れがないか
- つま先部分にシワが出来ていないか
状態の確認は最も重要な部分なので、詳しく説明していきますね。
履きシワが深くないか(特に甲の部分)
深いシワが出来ていると、状態を元に戻すのが大変です。
元に戻す方法としては、サドルソープで靴を洗い、保湿をしつつきちんと乾燥させる方法があります。
ただ、革靴を洗ってしまうと中の詰め物を濡らすことになるため、靴自体の需要を縮める可能性があります。
そのため、初めから深いシワがないものを選んだ方が長く履けます。
全体的に深い傷はないか
次に、深い傷ができているものは選ばないこと。
軽い擦り傷などであれば、クリームを塗ったり補色したりすることで目立たなくすることは可能です。
特につま先や踵付近の傷はつきやすいので、クリームで修復可能な範囲の傷かどうかをチェックします。
インソールの沈み込みは浅いか
インソールを見て、足型に沿って黒くなっていたり、触ってみて深く沈み込んでいるものは避けます。
インソールは履く人の足の形に沈み込むことで、履く人の足に馴染んでいきます。これが革靴が徐々に履き心地が良くなっていく理由です。
もし既に沈み込んだ革靴は、もうあなたの足型に合うように沈み込むことはないと思っていいでしょう。
今より履き心地が良くなることはなく、履きにくい靴になってしまう可能性が高いので、その革靴は避けた方が無難です。
ソールの摩耗具合はどうか(つま先・踵のトップリフト)
ソール部分の減り具合も必ずチェックします。具体的には、以下の4点です。
- つま先部分の縫い糸が切れていないか
- 削れすぎていないか
- 踵のトップリフトが削れすぎていないか
- 土台部分まですり減っていないか
特に2番目と4番目の状態に陥っている靴は、履く前に修理が必要になります。
つま先の修理は、つま先にゴムや革で補修したり、ビンテージスチールを取り付けたりするのが一般的です。
つま先の修理は安くても3,000円〜5,000円ほどかかることもあるため、減っていないものの方が安く済みますね。
踵の修理についても、同じく削れすぎているものはトップリフトを交換します。
踵の修理の価格は2,000円台〜3,000円ほどかかるお店が多く、土台部分まで削れている場合は費用が上がります。
つま先と踵部分が削れている靴はその他の部分についても劣化が見られることが多いです。
選ばないようにするか修理をしてまで買いたいのかきちんと検討する必要があります。
履き口に破れがないか
ここを見ると、前のオーナーがきちんと靴べらを使って靴を履いていたのかがわかります。
履き口が痛んでいる靴は、靴の劣化が早まってしまいます。
履き口部分の修理も可能ですが、それだけ多く履かれた靴であることを意味するので、慎重に選びましょう。
つま先部分にシワが出来ていないか
つま先部分にシワが出来ている靴は、前のオーナーはサイズが合っていない靴を履いていたことを意味します。
本来サイズがピッタリ合っていれば、足を曲げる際に甲部分にシワが出来てその他の部分にはシワはできません。
つま先部分にシワが出来ていると見た目的にもかっこ悪いので選ぶべきではないです。
【注意点】サイズが合わない中古革靴は絶対に購入してはいけない
中古革靴との出会いは一期一会。
でも、サイズが合っていないものは絶対に購入すべきではないことを忘れてはいけません。
革靴はサイズ感が命なので、安いからといって購入しても、履いていて結局後悔することになります。
特にグッドイヤーウェルテッドの革靴は、中に敷いてあるコルク層が沈み込むことで履く人の足型に合うよう段々とフィット感が増していきます。
そのため、最初からコルクが沈んでしまってサイズ感が大きく感じる革靴は、それ以上フィット感が良くなることはありません。
サイズを選べないのが中古品のデメリットなのですが、次に自分に合う靴に会えることを祈ってぐっと堪えることをおすすめします。
まとめ
今回は、REGALのオーダーシューズ「Built to order system」の中古革靴のレビューと、中古革靴を購入する際に注意すべき点をまとめました。
当記事をまとめます。
REGAL「Built to order system」のレビュー・感想
- 革質:とてもしなやか。お値段以上かお金を出す価値はある。
- 履き心地:足全体を包まれる感覚でとても良い。
- サイズ:やや大きめ。普段−0.5cmがおすすめ。
- 縫製・作り:丁寧な作り。縫製も綺麗。
- 紐:安っぽい。スコッチグレインのロウ引き紐に変更した。
- シューツリー・靴袋が付属してくるのでお得。
5万円以上する革靴で状態がまあまあのものを購入できたので、総じて満足度は高いです。
状態の良い中古のものがあればラッキーでしょう。
定価での購入であっても、革質がよく純正のシューキーパーも付属しており、かなり良いと思いました。
中古の革靴を購入する際に注意すべき点はこちら。
- 状態が良いか
- 修理が必要か、もし必要なら修理してまで履きたいか
- サイズが合っているか
特に状態については下記の項目をよくチェックし、サイズが合っていないものは手を出さないことをおすすめします。
- 履きシワが深くないか(特に甲の部分)
- 全体的に深い傷はないか
- インソールの沈み込みは浅いか
- ソールの摩耗具合はどうか(つま先・踵のトップリフト)
- 履き口に破れがないか
- つま先部分にシワが出来ていないか
今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
以上
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