「ブライドルレザーのカバンを1年使うとどのように変化するのか」
本記事では、使い始めて1年が経過した万双の「ブライドル天ファスナー」について、経年変化の記録を残しています。
このような人向けの記事です。
- ブライドルレザー製品の購入を検討している
- 万双の革の経年変化に興味がある
- 1年使ってみた人の感想が知りたい
また、合わせて1年使ってみて気になっていることをまとめています。
特に私が気になった「重い」「収納力が低い」「雨の日に使えない」この3点について詳しく説明していますので、購入を考えている方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。
12ヶ月での経年変化と1年使って気になったこと3つ
経年変化について感じていることと普段のお手入れはこちら。
- 光沢が増して色が濃くなった
- 使っていると傷はつくが、光沢により目立ちにくい
- 地面と接するコバは傷つきやすい
- お手入れ:「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」を半年に1回程度
革自体はデリケートなようで傷がつきやすいですが、実際は革表面にかなり光沢があるのと、色が濃くなっているので購入時よりも目立ちにくいです。
表面の革がシンプルで無駄な装飾が無い分、気持ち的には傷がつくとどうしても気になります。
使ってみて気になったことはこちら。
- 革製のためナイロン・ポリエステルの鞄と比べて重い
- マチ8cmのため容量はあまり入らない
- 雨の日は使えないので別の鞄を用意する必要がある
それぞれ説明していきます。
経年変化:お手入れを続けた結果、色が濃くなり艶が出てきた
ここからは写真をもとにご説明していきます。
6ヶ月時点と比べて大きな変化はありませんが、クリームを入れているため購入当初と比べてかなり色が濃くなり艶が出ました。
購入当初は表面に蝋成分が出ていました。
やや白っぽい色をしていましたが、ブラッシングで蝋を落としてクリームを塗ることでこのような濃い目の色に変化します。
ブライドルレザーはゆっくり経年変化が進むと言われていますが、そのように感じます。
コードバンのような深い艶になるにはかなり時間がかかると予想されます。鞄は財布などの手で直接触れるものではないため、エイジングは時間がかかる傾向があるようです。
このように使っているうちにどうしても細かい傷はつきます。
傷についてですが、割と目立ちます。
クリームを入れることで色が濃くなり、革自体に光沢がかなりあるので、傷を目立たなく見せることは十分可能です。
表面の革には個体差でもある「血筋」も見られます。
場所を変えて撮ってみました。光の加減でやや色の写り方が変わって見えます。
底面のコバですが、極力床には鞄を置かないように気をつけていますが、少しずつ傷が付き始めています。
底面は普段まず見えない部分なので、そこまで気になりません。
内側のヌメ革ですが、色の変化は特に見られません。変化が出にくい部分かもしれません。
物の出し入れは普通にしていますが傷がほとんど付いていません。綺麗を保っていけそうです。
こちらは鞄の中に入っている底に敷いてあるものです。同じヌメ革が使われています。
これが敷いてあることで、鞄の内側が傷つく心配がないですし、型崩れを防いでくれます。
ヌメ革のケアは特にしていませんが問題なさそうです。外側の革のケアさえきちんとしておけば長く使えそうな気がします。
気になったこと3点:重い・収納力が低い・雨の日に使えない
1年使ってみて気になったのはこの3点です。
- ナイロン・ポリエステル製の鞄と比べて重い
- 収納力が低い
- 雨の日に使えない
この3点を克服できる方は、ブライドル天ファスナーを買っても後悔しないと思います。
重い:重さが1.5kgあり、1日持ち歩くには筋力が必要
筋力がない方にとって、革製の鞄はけっこう重いと思います。
私は営業で外回りもするため、鞄には色々なものを入れます。
主に入れているものはこんな感じ。
- A4クリアファイルに入れた書類
- iPad(第7世代)10.2インチ
- 水筒orペットボトル
- 名刺入れ
- 財布
- エチケット類(除菌・ティッシュ・ハンカチなど)
- 朱肉・捺印マット
書類も複数持ち歩けば結構な重さになりますし、飲み物もあると重くなります。iPadは約500gあります。
カバン自体の重さが1.5kgあり、物を入れると3kg以上を持ち歩くことになります。
体力に自信のない方は、「絶対に革の鞄を持ちたい」という強い気持ちで筋トレするなど体力作りに励むことをおすすめします。
私は万双のカバンを持ち歩けるよう軽い筋トレを始めて、プロテインを飲むようにしました。
収納力が低い:マチが8cmと狭く、入れる物を厳選する必要あり
マチが8cmしかないため収納力が低く、入れるものを絞る必要があります。
「ブライドル天ファスナー」はマチ(幅)が8cmのため、ブリーフケースの中ではかなり薄い部類に入ります。
そのため、一般的な10cmマチに比べると容量が少なく、持ち歩くものを計画的に考えて厳選する必要が出てきます。
「ブライドル天ファスナー」もしくは「マチ8cmの鞄」は以下のような方にはオススメできません。
- 鞄の中にたくさん物を入れる必要がある人
- お弁当箱を鞄に一緒に入れたい人
逆にオフィスワークが中心で鞄を通勤にしか使わない人は、スリムで革の質感を存分に楽しめる鞄なのでおすすめしたいです。
雨の日に使えない:雨の日用の鞄を用意することをオススメ
雨の日に使えないため、雨の日用のカバンを用意しましょう。
基本的に革製品は水を避けた方がよいですし、ブライドルレザーにおいても慎重に扱う方が良いです。
ブライドルレザーは比較的雨に強いと言われています。それは革に染み込んでいる蝋成分が撥水性を持っているためです。
撥水性を持っているとは言っても、黒以外の色の革製品を使っている方は雨に濡れるとシミになってしまい、場所によってはそのシミが目立つ恐れがあります。
多少の雨はハンカチで拭けば何とかなりますが、雨の日用のカバンを用意して天気によって使い分けるようにした方が無難です。
お手入れ:「コロニル 1909」を半年おきに使用
お手入れには革製品全般に使える万能クリーム「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」を半年おきに使っています。
季節にもよりますが、そこまで神経質にクリームでケアをする必要はありません。
ただ、使った日は毎回ブラッシングで鞄の表面についた埃や汚れをきちんと落とすようにしています。
ブライドルレザーは蝋成分が革にしっかりと染み込んでいるため、他の革よりもケアの頻度は高くありません。
クリームの塗りすぎは革にとって良くありません。
表面にかさつきが見られてきたり、傷がついてしまった時など、最小限で十分と考えます。
クリームを使ったお手入れは半年に1度のみです。
まとめ 取扱には注意が必要だが、見た目のキッチリさは唯一無二
今回は「万双 ブライドル天ファスナー(ネイビー)」を1年使ってみた経年変化と気になった点をまとめました。
当記事をまとめます。
経年変化とお手入れについて。
- 光沢が増して色が濃くなった
- 使っていると傷はつくが、光沢により目立ちにくい
- 地面と接するコバは傷つきやすい
- お手入れ:「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」を半年に1回程度
気になったことはこの3点。
- ナイロン・ポリエステル製の鞄と比べて重い
- 収納力が低い
- 雨の日に使えない
この3点が許容できる方で、見た目がスリムかつ良い鞄を長く使いたい方にオススメします。
経年変化を楽しみながら一生の相棒になります。私は一生使っていきます。
傷は少しずつ増えてきましたが、お手入れをきちんとすればかなり長い間活躍してくれそうと感じます。
お手入れについては、「コロニル 1909 シュプリームクリームデラックス」を半年おきに使用していますが、特に問題は起きていません。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上
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