そろそろ、一生ものの腕時計が欲しい。
できれば国産。
そんな方は、まず国産2大メーカーを検討される方が多いのではないでしょうか。
そして、おそらく候補に挙がるのは、この2つ。
「Grand Seiko(グランドセイコー)」
「The CITIZEN(ザ・シチズン)」
同じ国産でありデザインと価格帯が似ているため、私も購入するまでかなり悩みました。
私が「The CITIZEN」を購入したのは2015年12月。
購入から8年が経ちました。
普段使っていてどう感じているか、The CITIZENを選んだポイントは何か、をお伝えしていきます。
実用性重視の一生ものとして選んだポイント4つ
最初に結論。
腕時計にコスパ・実用性を求める方には「The CITIZEN」のクオーツをおすすめします。
よく比較されるグランドセイコーとThe CITIZENを比べて、The CITIZENが優れていると思う点は次の4つ。
- 保証が10年 安心して使える(グランドセイコーは5年)
- 精度年差±5秒(グランドセイコーのクオーツは年差±10秒)
- エコドライブのため電池交換不要(グランドセイコークオーツとの比較)
- 人と被りにくい。グランドセイコーよりも知名度が低く、良くも悪くも注目されない
ただ、実際は見た目が好みだったことが決め手です。
腕時計は、時刻の確認で1日何回も見ることになるので、文字盤を含む見た目が好みかどうかは一番重要だと思います。
私は、The CITIZENの方がスタイリッシュで好みです。
グランドセイコーは若干丸みを帯びているように感じました。
見た目は実際に店舗で実物を見て感じてください。直感も大事です。
保証が10年 安心して使える
10年間無償で修理可能なため、安心して永く使うことができます。
私の場合、2017年と2023年に定期点検があります。
定期点検の内容は、ざっくりと以下の通りです。
- ケース・バンドの洗浄
- ムーブメント機能点検
- 防水性能の点検
- パッキン交換
- 運針チェック・時刻合わせ など
点検の際は、前もってCITIZENから点検に必要な梱包材等が送られてくるので、時計を詰めて郵送するだけで済みます。
10年以降も部品を長期保有してくれるので、有償修理にはなりますが安心して使い続けることができます。
最高峰の精度 時刻合わせ不要
年差±5秒のため、1度時刻を合わせたら、1年間は時刻合わせは要りません。
時計好きとして、時刻合わせで竜頭に触れる回数が極端に少なくなることが残念ではあります。
ズレても僅か数秒なので、仕事上1秒単位できっちり時間を知りたい方でなければ、恐らく数年は合わせなくても平気です。
抜群の精度で、安心して仕事に専念することができます。
カレンダーは「パーペチュアルカレンダー」を搭載していて、月末を自動で認識するため自分で合わせる必要がありません。
日付が変わる瞬間は感動します。
カレンダーは徐々に日付が変わる動きではなく、一瞬でシュッと動く仕様です。
大晦日の除夜の鐘とほぼズレることなく針が12時を指し、カレンダーが「1日」にスライドするのを見たとき、「すごい技術だな」と感動しました。
エコドライブのため電池交換不要
ソーラー時計のため電池交換が不要です。
エコドライブにすると、電池交換でお店に行くことも、防水機能テストのためにお店に預けることも不要になります。
電池交換の際、防水時計の場合はメーカーに送るためお店に預ける必要があります。
その間、別の腕時計がある方はいいのですが、腕時計を1本しか持っていない場合、時計無しの生活を送らなければなりません。
また、自身で電池交換する腕時計でも、気が付いたら電池が切れていた、ということが無くなります。
電池交換不要の時計にすると、今後一切電池交換やお店に行く等の労力が不要となります。
人と被りにくい
電車の中で隣の人の腕時計がちらっと見えることがありますが、The CITIZENを着けている人には滅多に出会いません。
人と被るのが嫌な方や、さりげないおしゃれを楽しみたい人にとって、この目立たなさは、GSよりもThe CITIZENを選ぶ理由の1つになります。
腕時計で目立ちたくない人にオススメ。
万が一お客さんや上司と時計の話になって、「腕時計どこの?」と聞かれた際、「CITIZENです。」と言えば、まず変な印象を与えることはありません。
外観:5年使用時点の写真
一言で言うと、シンプルで存在感があってかっこいいです。
究極の普通 王道は飽きない
3針+日付のモデルです。王道で飽きが来ません。
シンプルな見た目で、すっきりしています。
腕時計は、ビジネスマンがさりげなく自己主張できる唯一のアイテム
ボディと針の輝きが他の腕時計とは一線を画します。
クロノグラフと比べると、見た目は全く冴えません。
反面、シンプルな見た目ゆえ、スーツとの相性が抜群。
ケースサイズが37.5ミリ、厚みが11.5ミリと絶妙で、Yシャツの袖から見える時計がスーツの見た目を邪魔しません。
すっきりとした筐体の大きさ故、普段の生活の中で何かの拍子にものにぶつけてしまうことも少ないです。
針が太く輝きが違う
文字盤ですが、針が太く、綺麗に磨かれており輝いています。
12時の方向に「CITIZEN」の文字、そして、10時の方向に電池残量のメーターがあります。
一番伝えたいことは、
「時計そのものが美しい」
針、インデックス、ベゼルの輝きが本当に美しいので、所有欲も満たされます。
竜頭部分は刻印が無くシンプル
竜頭部分ですが、海外ブランドの時計に見られるような刻印はありません。
時刻合わせが不要なため、日常遣いで竜頭に触れることはまずないのが残念なところ。
バンドは三つ折れタイプで外しやすい
この部分でもシンプルを追求しています。
また、バンドは三つ折れプッシュタイプの中留で、こちらには「CITIZEN」の刻印があります。
バンドも非常に綺麗に磨かれており、一般普及価格帯の腕時計とは輝きや高級感が違います。
バンドの質感が高く、腕時計全体の高級感も一味違います。
※金属バンドの洗浄にはこちらがおすすめ。汗や皮脂をごっそりと落とすことができ、除菌・臭い対策になります。
使ってみた感想はこちらの記事に書いています。
【レビュー】洗っ時計でバンド洗浄してみた。臭い対策や日頃のお手入れに最適
裏蓋に佇むイーグルマーク
裏蓋には鳥類の王者であるイーグルのマークが刻まれています。
時計をしていると裏面は普段見えませんが、こうゆう部分にも拘りを感じます。
私は「重さ」と「価格」でグランドセイコーを断念した
私が比較したグランドセイコーの時計は一つだけでした。
最もリーズナブルでシンプルな「SBGX261」というモデルです。
私もでしたが、腕時計選びにおいて多くの方は以下の2つを優先すると思います。
- 予算(機械式は高い…。)
- 見た目(シンプルな3針モデル)
ただ、お店で実際に腕につけてみると予想外のことで断念することに。
それはグランドセイコーは134gとけっこう重かったこと。
素材がステンレススチールなので、軽いチタンと比べると重さがずっしりきます。
私が選んだThe CITIZENは119g。
この15gの差がかなり軽く感じました。
グランドセイコーも候補にしている方は、必ず腕に着けてみて重さが負担にならないかを先に体感しておくことをおすすめします。
The CITIZENには、価格が上がりますが85gと超軽量のチタンモデル「AQ1040-53E」などもあります。
これから10年20年と長く使うことを考えると、軽い時計を選んでおく方がつけている間のストレスが少なくなります。
せっかく思い切って買ったのに、重くてつけなくなるのはとてももったいないので、将来的に長く付き合えるかしっかりと吟味することをおすすめします。
まとめ The CITIZENはシンプルかつ王道の実用性重視の腕時計
The CITIZENは、実用性を重視したい方におすすめです。
また、デザインが普遍的かつ主張が少ないため、ビジネスシーンで時計が邪魔をすることがありません。
私が思う「The CITIZEN」の魅力をまとめます。
- 保証が10年 安心して使える(GSは3年)
- 精度年差±5秒(GSのクオーツは年差±10秒)
- エコドライブのため電池交換不要(GSクオーツとの比較)
- 人と被りにくい。GSよりも知名度が低く、良くも悪くも注目されない
- 究極の普通・王道は飽きない
- 針が太く輝きが違う
時計の主張が少なくすっきりとしているため、スーツに抜群に合わせやすいです。
高い買い物ですので、色々な時計を見比べて、実際に腕にはめてみて、決めることをおすすめします。
※2021年12月10日、こちらの記事を追加しました。
ザシチズンを8年間使い続けてきて感じたことを、これからザシチズンの購入を検討している方向けに、失敗や後悔をして欲しくないという思いから書いた渾身の記事です。
以上
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